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Build With Java, Processing, JSyn (C) Sadam Fujioka, yo4hide,2007. |
概要/コンセプトqr:は、あなたの携帯電話を楽器にしてしまうコミュニケーションツール/演奏装置です。携帯電話からQRコードを読み取ると音楽が演奏でき、友達と一緒にQRコードを読み取ることで携帯奏者による音楽の合奏を実現します。 qr:では、メディアテクノロジーにおいてわたしたちに一番身近な携帯電話というデバイスを用いることで、音楽の演奏を非常に卑近に感じることができます。 遠隔地へ直接情報を伝える通信手段として使われる携帯電話を、あえて非常に至近距離でしか通信ができず、情報が記号化され間接的にしか情報を伝えられないQRコードという媒体を用いて表現することで、現代のテクノロジー社会におけるコミュニケーションの在り方を表現しています。 また、qr:はコミュニケーションツールとしてのみでなく、コンサート形式で発表する演奏装置としての使用も想定しています。 qr:を用いたライブ演奏においては、近年のWeb2.0の概念を取り入れることで、普段は音楽を受動的に聴くことしかできない観客が、演奏者に提示されたQRコードを自分の携帯電話を通して音楽の演奏に加わることが出来るという新しい音楽の提示方法を提案しています。 |
操作方法初級編qr:にはWebブラウザ上で動作するアプレットバージョンと、ダウンロードして動作するアプリケーションバージョンがあります。どちらもインターネットを介して動作します。画面の上半分に現れるQRコードをあなたの携帯電話で読み取るとURLアドレスが表示されます。そのままWebにアクセスすると、読み取ったQRコードの種類によって異なるQRコードが表示され、音が鳴ります。 また、読み取った携帯電話がdocomoであればDo.35、auであればEz.27、SoftBankであればSb.64...というようにアクセス毎にランダムなIDが自動生成され、携帯画面上に表示されます。 同時に、qr:画面の下半分に自分のID番号を持ったオブジェクトが現れ、オブジェクトはゆっくりと画面内で動きながら波紋とともにあなたの携帯電話と同じ音を奏でます。 複数人でQRコードを読み取ると、複数のオブジェクトがその都度現れ、様々な音を奏でます。 中級編携帯電話上に表示されるQRコードも、もちろん読み取ることが出来ます。友達の携帯電話であなたの携帯画面上のQRコードを読み取って貰いましょう。携帯電話から読み取った場合では、今までとは違った音が奏でられます。 docomoの携帯電話から読み取った場合、auの携帯電話から読み取った場合、SoftBankの携帯電話から読み取った場合で異なる音が奏でられます。つまり、複数人、複数の携帯電話キャリアで遊ぶとより豊かな音楽が演奏できるわけです。 QRコードというとても間接的で限定的な情報しか伝達できないメディアであっても、お互いの携帯電話を近付けてQRコードを読み取り、その音に耳を傾けるという行為は、言葉以上のコミュニケーションを促進してくれることでしょう。 上級編複数台のPCでqr:を起動してみましょう。qr:は、携帯電話からのアクセス情報のみを用いて動作しているため、複数台のパソコンであっても同じ音を奏で、同じ映像が生まれます。ただし、起動した時間やPCの性能、ネットの遅延などで微妙にズレが生じるため、複数のPCが奏でる音は互いに響き合います。 スクリーンセーバー代わりにPC上にアプリケーション版のqr:をフルスクリーン化して常駐してみましょう。 誰かがqr:にアクセスすれば、あなたが携帯電話を使わなくてもqr:上に“誰か”のID番号を持ったオブジェクトが生成されます。 オブジェクトの種類がどんどん増えていけば、“誰か”はインターネットの向こう側で友達とコミュニケーションをしているということです。聴き覚えがある音も演奏されるでしょう。qr:を通して、“人恋しさ”を感じることもあるかもしれません。 |
システムqr:は、サーバサイドのCGI/PerlスクリプトとクライアントのJavaプログラムによって構成されています。サーバサイドqr:は、WEBページへのアクセスをPerlスクリプトで解析し、CGIによってアクセスしたインターネットアドレス、ユーザの携帯電話キャリア、IPアドレスから携帯電話上に表示されるQRコードと音の種類が振り分けられています。また、アクセスログをデータファイルとしてサーバ上に保存します。qr:からアクセスした携帯電話上に表示されるQRコードの種類は、読み取ったQRコードの種類によって8色に振り分けられ、更に携帯電話のIPアドレスから8種類に振り分けられた8色×8種類存在します。 これに加え、携帯電話からアクセスした携帯電話上に表示されるQRコードが読み取った携帯電話キャリア別に(docomo、au、SoftBank)振り分けられて表示され、合計で8×4=32個の画像から、あくまで一意に選択され、表示されます。つまり、同じ条件下で読み取った場合、表示される画像と音は常に同じものになります。 音は基本の8色×8種類の64種類存在しますが、この中から個人で演奏できる音は、qr:から読み取った8音色のみになります。 更に、携帯電話から読み取った場合を加えると、8音色×4種類の32種類までの音を演奏できます。つまり、個人の携帯電話で聴ける音には限界があり、また、IDには自分の携帯電話キャリアが常に表示されるため、独りだけではqr:の全てを楽しむことは出来ないという仕組みにしています。 クライアントアプレット版、およびアプリケーション版のqr:は、Javaによってプログラミングされています。上下で2つのアプレットが動作しており、上のアプレットでは画像処理にProcessingを、下のアプレットでは画像処理にProcessingを、音響処理にJSynをライブラリとして用いています。上のアプレットでは、一定時間ごとにQRコードが変化していきます。アプリケーション版ではキーボード操作で変化させることも可能です。 下のアプレットはサーバのログデータを読み込み、このデータが起動時より大きいとき、ログの内容から一意にオブジェクトの色、ID番号、位置、動く向き、速さが決められ、画面上に生成され、一定感覚で音を奏でます。 このオブジェクトは、アプレット版では最大10個まで表示され、それ以上のアクセスを認識すると、古いものから消えていきます。また、5回鳴った後に寿命が途絶え、消えていきます。アプリケーション版では、オブジェクトの最大個数と寿命をユーザが任意に変えることが可能です。 |
動作環境必須環境qr:の動作に必要な環境は、JRE1.5以上のJavaVMが動く環境になります。最新版のJREは以下のサイトからダウンロードできます。 Java Runtime Environment また、アプレット版では、ブラウザ上で音を出すためにJSynプラグインをインストールする必要があります。アプリケーション版では特にインストールする必要はありません。 JSyn Plug-in 注意! JRE6.0はupdate4が出るまで、FireFoxに未対応のようです。作者のPCでは動作確認が取れませんでした。他のブラウザでお試し頂くか、JRE5.0のインストールが必要になります。 JRE5.0は、以下のリンク先よりダウンロード下さい。 Java Runtime Environment 5.0 注意! Intel Macでは、現在のところ動作確認が取れておりません。 申し訳ありませんが、対応をお待ち下さい。 動作確認済環境現在のところ、qr:は以下の環境で動作を確認しております。
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